エンジニア志望に見てほしい 僕が就活に抱いていた8つの誤解

21卒のタケです。

エンジニア志望で就活し、無事内定を貰うことができました。

僕の経験ベースではありますが、エンジニア就活にありがちな誤解と実際を述べていきます。

判断材料のひとつにしてください。

面接はコミュ力勝負

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面接はコミュ力で全てが決まると思っていた。 もちろん重要な要素だが、それよりも「事前準備」のほうが更に重要だと思う。

どれだけ面接対策をしたかで合否はほぼ決まる。 ここでいう対策とは企業調査や志望動機の設計、想定質問に対する回答を考える等。

就活最初の面接に何の準備もせず臨んだ。 コミュ力に自信があったからだ。しかし結果は惨敗。 あまりにも質問に答えられなかった。普段の会話と面接での会話は全く異なる。 面接では次から次に質問が飛んでくる。性質が全然違う。

それから、面接前に質問を想定し回答の方針を用意するようになった。 この作業に一番労力を割くことでポンポン面接を通過することができた。

面接官は何でもお見通し

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面接官は勘と経験から、就活生の嘘をすぐ見抜くと思っていた。 もしかしすると日本中を探せば本当にいるのかもしれない。

しかし僕が経験した範囲ではそういう人はいなかった。 嘘の志望動機を語ったり、あまり自信のない線形代数を完璧と答えてもバレなかった。 (面接に落とされなかったのでバレてないと判断している。酌量の可能性もなくはない)

特にエンジニア就活の場合は、面接官もエンジニアであることが多い。 面接は彼らの専門外なので尚更ばれないと思う。

もちろん嘘で塗り固めるといずれか粗が出る。 たまに盛る程度にとどめておこう。

すごい実績がないと大手に入れない

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大手から内定を貰えるのは、アプリを開発して1万ダウンロード突破したり、kaggleでゴールドメダルを獲得できるような学生だけだと思っていた。 GAFAのようなSランクの企業なら正しいかもしれない。

しかし国内トップ企業を指すのであれば、技術力が微妙でも内定を獲得できるチャンスはある。 実際私もそうだ。インターン経験、データ分析コンペの参加経験はあるものの、特別な技術があるわけではない。 研究に関しても国際会議はおろか、学会発表の経験すらない。

しかし大手IT企業から内定を貰えた。 勝因は、志望動機を練りに練ったこと、面接準備を完璧にこなしたこと、の2点だと思う。

エンジニア就活といえど技術力はアピール材料の一つにすぎない。 入社の熱意や将来の可能性を評価してもらえれば大手の内定を獲得できるチャンスは十分にある。

ベンチャーには簡単に入れる

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ベンチャーには簡単に入社できると思っていた。 そんなことはなかった。

僕は大手とベンチャーの両方を受け、3つ内定を貰った。 そのうちの1社は大手だった。しかしベンチャーにもお祈りされた。 就活序盤に社員数100人未満の小さな会社を受けた。 一次面接で技術力不足から落とされてしまった。

大手は財源的にも人材的にも余裕があるため、新卒の教育にリソースを割くことができる。 実際、大手企業の平均的な新卒研修期間は半年程度である。一方、ベンチャーには余裕がない。新卒にも戦力が求められる。 平均的な研修期間は2週間~1ヶ月程度である。

大手に受かり、ベンチャーに落ちることもある。

ベンチャー1本に絞る人も多い

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スキルアップのために始めからベンチャー1本に絞る就活生も多いと思っていた。 そんなことはなかった。

就活生の本音を覗ける匿名掲示板を見ると、なんやかんや皆大手に憧れている。 自慢でき、福利厚生も優れ、転職にも有利だからだ。

しかし大手に入社できる学生は限られている。

絶対大手に入社する!と生きこんで就活を始めた学生も、スカスカの志望動機から次々にお祈りされる。 就活中盤に焦りはじめ、ベンチャーも視野に入れだす。 終盤になっても内定を貰えず、無い内定の恐怖からベンチャー1本に絞りだす。

就活終盤、友人と就活の話になる。ベンチャーだけを受けてると話すと理由を問われる。 「大手に内定を貰えなかったから」とは口が裂けても言えない。 そこで「裁量のある環境でスキルアップできるから」と見栄を張る

もちろん本心からベンチャーに絞る人もいると思う。 しかし「2ch」や「みん就」を見ると見栄を張っているだけの学生も多いかと思う。

競プロは就活に役立たない

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競プロで解く問題は実務とかけ離れているため、就活には役立たないと思っていた。 しかしとても役に立った。

まず面接で評価して貰える。

僕の腕前はAtcorder緑。 chokudaiさんは「緑あれば一般的なエンジニアと同等のレベル」と自身のブログで述べている。 この記事を知っていたのか、競プロの実力を伝えると実務レベルのコーディングスキルがあると評価して貰えた。

技術試験でも役立つ。

技術試験の内容は様々だが、オンラインで問題に答えるパターンが一番多い。 いくつかの試験を受けたが、競プロチックな問題が非常に多かった。 AtcorderでいうとABC・B相当の問題だ。 楽勝だった。

つまり競プロをやっておいて損はない。

研究に不真面目だと内定は貰えない

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真面目に研究に取り組み、学会発表の経験がないと内定を貰えないと思っていた。 「就活速報」や「みん就」に載っている自己PR例は、研究に関するものが大半だからだ。

しかし1週間の研究時間が14時間程度の僕でも、なんとかなった。 インターン経験とコンペ参加経験という、研究以外のアピールポイントがあったからだ。 研究より以外のことに注力したと正直に話しても、面接で落とされることはなかった。

今思うと、普通の学生にとって一番馴染みのある自己PRが「研究への取り組み」だ。 自主的に行動しなければ参加できないインターンやコンペと異なり、研究には全ての学生が取り組むからだ。

研究を疎かにしていても、他のアピールポイントがあれば内定を貰えると思う。

ライバルは強者ぞろい

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他の就活生はtwitterのTLに流れてくるような凄腕の学生エンジニアばかりだと思っていた。 そんなことはなかった。

もちろんそういう人たちもいる。 彼らはGAFAに就職したり、新卒年収600万を超える特別な内定を貰ったりする。 けれど極々少数。各大学に一人いると仮定しても、エンジニア就活生全体の0.1%に及ばない。

僕は就活イベントに積極的に参加した。学生同士の交流会や逆求人イベント、合同説明会に多く出席した。 多くの就活生と知り合った。世間話程度なら50人以上の学生と交流を持ったと思う。

そんな僕が一番すごいと思った学生は、kaggleのソロシルバーを2枚持っていた人。 すごいけど圧倒的な技術力を感じることはない。お前何様だよって感じだけども。 彼が「一番すごいと思った学生」。 僕基準だと、後の学生は彼より下だった(技術に対するモチベーションの維持と結果が判断基準)。

ごく一部のスーパーマンに惑わされず、自信を持って就活に臨んでほしい。

まとめ

今思えば、どの誤解も就活に対する不安からきていた。

人生のターニングポイントであることを意識しすぎていたんだと思う。

気張りすぎることなく、楽しむ気持ちで就活に臨んでほしい。